『昨日がない』

日記を書いた記憶はある。
でも、ページはまっしろ。
よく見ると、変な線が引かれてる…。
自分で書いたのかなぁ。

『あの人達、いた』

カフェのテラス席に座ってみた。
「飲食物 持ち込み🆗」ってすごくない?
今日はカラフルな人たちが多め。
私は目を伏せちゃうから、よく見えないけど…。
空気が変に落ち着く。
「チュ、チュ」って、何の声だろう。

『静かな神社、きれいな夜』

昼はシーンとしてて、
神主さんがお掃除してるだけ。
夜の神社はなんだか怖い。
でも、この神社は
夜の空気がきれいで、なぜか落ち着く。
ふわっと声が聞こえることもあるけど……誰なんだろう。

『平日の朝に野球?』

昨日の朝、カフェの近くの公園から
「カキン」って音と、小さな歓声が聞こえた。
え、あれって野球?
平日の朝に?
みんな、学校とか会社とか行かないの?
耳が良すぎるせいで、幻聴だったらイヤだな…。

『読めない文字と、ぬいぐるみ』

カフェのカウンターに、手書きのPOPがある。
「今日は○✕の日”」って書いてある。
…けど、字がぐにゃぐにゃで読めない。
となりに、小さなネズミのぬいぐるみ。

『神社って、光らないよね?』

昨日の夜、23時すぎ。
自分の部屋から、夜空を見たら…
ぼんやり光った気がする。
神社のあたりが。
でも翌朝、家族に言っても「知らない」「見たことない」って。
…気のせい?
いやでも、前にも見たような…。

「日付、おかしくない?」

この町には、“かわら版”があるみたい。
フリーペーパーみたいな一枚新聞で、隔週発行。
カフェにも置いてあって、
「最新号 出ました!」だそう。
でも、発行日は5月18日。
…今日って6月29日だよね?
最新とは…?

「誰もいないカフェ、なのに」

家の近くにカフェがある。
人の少ないこんな地域に、不釣り合いなほど大きい。
でもいきなり、カラフルな人たちがやってくる。
カフェの隣には大きな公園、小さな神社。
#田舎暮らし #引越し日記 #不思議な町

「耳が良いだけの私」

山のふもとの町に越して、しばらく経った。
虫はやっぱり苦手だけど、自然の音はいいかも。
あと、町の文具店で新しい日記帳を買った。
けど、なんかヘン。
日付の隣の「~の月」って、何?
…まあいいか。
#田舎暮らし #引越し日記 #不思議な町
